ULからUへJ


AAOKの部品は米国で確保しました。
AAOKのおじ様は良い人なのか悪い人なのか結局分かりませんでした・・・。

まあそんな事はさておき
梅雨前の納車に向けて順調に作業が進んでいます。



ハンドルの配線中通しなどの
面倒くさい作業も完了しました。

乗せ換えなので
ほとんどの部品がボルトも含めて
サクサクと引っ越しますw
フレームとフォークの黒の色調はこんな感じです。

同じ時期に同じ塗料で吹いたので
黒がバッチリ同調しています♪

スプリングフォークへ向かう配線類の取り回しは
福島旧車会のQ太郎さんの車両を参考にしました。
ありがたや〜。
1936-37年のみのホーンブラケットも正確に再現。

夜間用ターミナルも忠実に削除w
端子だけは後々のフォグランプ増設のために
ホーン裏側の見えにくいところに残しました。
台座のない1930年代純正ロッカーも無事に装着。
ここの部分は当時資料に忠実に
黒塗装でなくパーカライジング処理で。

グリースニップルも1930年代の円柱タイプ。
バッテリーカバーは
BREEZE服部師考案の「ビンテージ加工」を施します。

メッキが朽ち果てて雰囲気がでました♪
ステアリングノブもメッキだったものを
同様にビンテージ加工。

シフトゲートなどの他のメッキパーツにも施しました。
キックアームは社外品になりましたが
アームの曲がりがちゃんと1930年代してますw

この極端な湾曲が欲しかったス♪
オイルライン3本はクロームメッキから
当時の仕様に忠実にカドミウムメッキのものに
交換しました。
そして!

今回2箇所が新たに1930年代化できました。

まずはフロントブレーキシャックル。
1936-38年式の純正シャックルが
なぜかこの1947年式に装着されていました。
「せっかくの当時パーツは
年式相応のマシンに装着してあるべきでしょう」

とのことでかけいさんの仲介で
オーナーさんと交換していただけることに!!

ありがとうございます!!
そしてもう1箇所は
1930年代の超貴重な純正ツールボックス。

先日の「旧車春祭り」で磯Bさんから激安で
譲り受けました♪
今まで使用していたのはレプリカです。
とはいえ器用なカナダ人が作った一品もの。

キーシリンダーを純正に付け替えて
ヒンジもワンオフで製作されていて
判別困難なほど忠実に再現されていましたw
せっかくなのでキーシリンダー以外での
レプリカとの簡単な見分け方を。

蓋を開けたところです。
こちらはレプリカ。
楕円形の穴が一箇所空いています。
こちらは純正品。
穴が二箇所空いています。

この穴のひとつはフレームに装着するボルトを
回すために空いているものですが
もうひとつの穴の存在理由は分かりません。
さっそく修正作業に入ります。

表面にパテ盛りの痕跡がみられます。
へこんだ箇所が数箇所あるようです。
まずは剥離剤で塗装を剥離します。

途中まで素手で作業したので手が荒れましたw
緑の塗料が出てきました。
WLAのオリーブドラブではなく鮮やかな緑色です。
蓋からはいろんな色のパテが盛ってありました。
歴代の所有者がそれぞれ修正してきたのかと思うと
感慨深いものがあります。

僕も次の世代に伝えるために修正してみます。
表面を平らにするためひたすら研磨。

ここの作業だけで半日かかりました。
純正キーシリンダー部分。
ツールボックスの素材は鉄ですが
この部分だけは真鍮製のようです。
研磨作業が終わったところで
錆び止めを数回に分けて吹き付けます。

普段は錆びを楽しみたいのでw
下地にそのまま塗装するんですが
超希少な部品なので後世のためにww
仕上げはラッカー塗装で黒に染め上げます。

テロテロにならないように吹くつもりでしたが
大事な部品なのでしっかり色を入れました。
「ULからUへ」
次回いよいよ最終回か??

バイクが完成するまでの愛車なり。



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