ULからUへI


AAOKから未だ部品が到着する気配もないので
BREEZE服部師の米国の知人に依頼して現地交渉してもらうことになりました。

散々待ちましたがAAOKパーツによるフロント周りの1930's化は次回持ち越しです。
・・・もうAAOKにゃ頼まないス怒



ずいぶんと遠回りしましたが
ようやくバイク組み立てにはいります。

ほとんどの部品はULから移植するので
思いのほかサクサクと進みます。
今回の乗せ換えの目玉のひとつ。

1940年までしか採用されなかった
超レアパーツのナロークラッチ。
当時ハーレー社の技術革新を逆行するのだ♪
すぷ兄から譲ってもらったクラッチキットですが
スプリングやベアリング類など
社外品が存在しない大事な部品がありません。

「しょうがない!乗りかかった船だ!!」と
すぷ兄が米国の友人から
足りない部品を全てかき集めてくれました。

あざーす♪
全ての部品が揃いましたが
それは今から70年も前に製造された代物。

変形や錆びなど劣化が進んで
当然そのままでは使用できません。

興味のない人には価値0円の鉄塊スw
そんな価値0円の鉄塊を
コンプリートに仕上げるという錬金術を持つ
御仁が京都にいらっしゃいます。

金属加工のプロフェッショナル
ご存知yuu様デス。

修正加工を引き受けていただきました。
あざーす♪
〜 yuu様の神懸りな作業内容から 〜

ピックテスターにてフリクションディスク側のシート面と
ベアリングレース内径の調整芯出し後
基準面加工を軽く研削。
裏返して基準加工した面を取り付けて
ディスク面シートを作成。
錆がひどかったので0.5ミリ研削。

yuu様によると
不用意なサンドブラストは精度が下がるので
避けるべきとのこと。
ベアリングレースのホーニングは
0.002ミリオーバサイズ。

・・・なんかすごくねぇ?
スプロケットのローラー面のPRA仕上げ。
精度面以外は錆び落とし用ナイロンブラシにて
表面処理。
スチールディスクの平面度は
0.20ミリ〜0.35ミリの歪みだったので
0.1ミリまで歪みを修正。

さすがはハーレーダビッドソン社。
当時の材質はとても良く出来ていているようで
現在のskd55cに匹敵するそうです。
フリクションディスクは
芯円度(0.2ミリ)の修正と平面度(0.15ミリ)修正。

消耗パーツにあたるこの部品は
アイアンスポーツからの流用加工が可能とのこと。
ありがたや〜。
シェルとの勘合6箇所(台形部)については
大きいときは研削、小さい時は圧延でガタを修正。
ミートディスクの爪の反りは
オーナーの走り方によって変わるそうです。

何のことかさっぱりなのでw
yuu様ナックルと同じ仕様に修正してもらいます。
最後はyuu様ご自身のナックルヘッドで
テストという徹底ぶり。

価値0円鉄塊が
2009年極東の地日本で
当時の新品以上の精度を持つ
完璧ナロークラッチへ生まれ変わりました♪
クラッチハブ取り付け専用工具
取り外し専用工具
ミートアジャスト専用工具

こんなものまで製作していただきました。

yuu様本当にありがとうございます。
でさっそくUに装着です。

うーんナロゥだ〜♪
ナローアウタープライマリーケースに
きっちりと収まります。

とってもナロゥだ〜♪♪

究極の自己満足な世界ス。
腰下も無事にフレームに乗りました。
完成は間もなくです。

ありがとうAAOK!
君を待ってたら春になってしまったよ。
最後に。

ハート型のニードルがとてもセクシーな
純正アンペアメーターちゃん。

河童兄に頼んでついにゲットしましたゼ。



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