フロントフェンダーブレース交換

今回はフロントフェンダーのブレース交換です。

フェンダーの塗装を保護しながらという
デリケートな作業になるのでプロの力を借りることに。

栃木県足利市にある「マスダエンジニアリング」
長年の武者修行を終えて昨年オープンした
知る人ぞ知る旧車に強いお店です。
 
極上アイテムがずらり。

マスダ師は1939年式ELに乗る旧車フリークなので
趣味で集めたと思われる純正部品が数多く並んでいます。
    
こちらが今まで使用していた1947-48年式純正フェンダー。
フェンダーブレースがワイド(幅約23mm)です。

純正品ですが1937年式にはアンマッチング。
長年コンプレックスでしたw
 
ナローブレースフェンダー本体を探していましたが
運よく純正ナローブレースをヤフオクで落札出来たので
ブレースだけを交換することに。

こちらが1936-46年式ナローブレース(幅約16mm)です。

少し曲がっていますので現物合わせをしながら修正します。
 
まずはフェンダーからワイドブレースを外します。
リベット留めされているので
フェンダーに傷が付かないようにリベットだけを
サンダーで削ってドリルでもみます。

熱がかかるので濡れ雑巾で冷やしながら慎重に作業。
ブレースの厚さとリベットに打ちこむドリルの深さを
ノギスで測定しながら少しずつ慎重に削ってもらいまいした。
 
無事に摘出完了。
ワイドブレースもほぼ無傷で外すことに成功です!

さすがマスダ師、仕事が本当に丁寧です。
 
今度はナローブレースをフェンダーに装着します。

純正のリベット(左)も購入してあったんですが
フェンダーがパテ盛りしてあるのでリベット留めは断念。

スチールキャビネット用のボルト(右)で代用することに。
   
キャビネット用ボルトはヘッドがドーム型で
リベットのヘッドと同じような形状をしています。

DIYショップで20個300円とお得♪

純正リベットよりもひとまわり大きいのですが許容範囲です。 
   
ボルトのサイズに合わせてナローブレースの穴を広げます。

ドリルでザックリ広げても良かったんですが
レア品だからと丁寧にリューターで広げてもらいました。
 
フェンダーに仮止めして角度を微調整します。

1937年式はフロントフェンダーが上がり気味なので
多少上を向くようにフェンダー装着位置を補正しました。
   
大きな傷をパテ埋め修正してから
仕上げ作業に入ります。

マスダエンジニアリング塗装ブースで
ボディと同色のアイボリーにスプレー塗装。
   
チキンタツタを食べながら乾くのを待って
強強度のネジロックを使って
フェンダーにナローブレースをボルト留めして完成♪

ナローブレースフェンダーの出来上がり!!!
    
スプリンガーフォークにフェンダーを戻して作業完了。

…ついに完成しました。
感動です!!
 
比べると差は歴然。
ワイド(約23mm)からナロー(約16mm)へ変身。
僅か7mmの差ですが雰囲気は全然違って見えます。

でしょ?
6年かかりました♪  
 
ちなみにボルトはこんな感じです。

リベット留めされているようにしか見えません♪

ネジ穴を四角にする必要があるのと
規格がインチでなくミリなのが難点ですが
装着すると全く分からないのでこれはオススメかも。 
 
そして最後に小細工を少々。

1937年式まではブレースに補強用バタフライが付きます。

画像は1937年式ELに乗るナカケンさんの車両。
このためだけに撮影してもらいました。
ありがとうございます♪
   
補強用バタフライは
レプリカが高頻度でebayに出品されます。

こんなものまで作っちゃうアメリカ人最高です。
   
ナカケンさんのデータ通り忠実に上下2か所に装着。
タイヤ着けちゃうと見えないんですけどw

完全に自己満足の世界。
   
マスダエンジニアリングからの帰り道に
1938年式ELに乗る友達と
佐野インター付近で遭遇しました。
   
お互いにバイクで会うのは初めてです。
ナローフェンダーギリギリ間に合ったぜぇw 
   
1930年代純正ナローブレースフェンダー。
   
どうです??
同じように出来てるでしょ??


丁寧な作業に努めていただいたマスダ師
ボディと同じ塗料を分けてくれたBREEZE服部師
1937年の貴重なデータを提供していただいたナカケンさん
全ての作業に同席してくれたヤマグチさん

みんなに感謝♪♪♪








inserted by FC2 system