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1937年式フレームの特徴を紹介します。
1938年式以降のフレーム画像がすべて揃ったら
違いが分かりやすいように更新しますが
とりあえずアップしておきます。



山本さんから譲り受けた1937年式純正フレーム。

1936年式のフレームを数箇所変更して
改良を加えた新型フレームですが
その後たった1年でマイナーチェンジされたので
結果的にこのフレームは1937年のみの採用となりました。
とはいっても基本骨格は1940年式まで変わりません。
28度フレームでひとくくりにできます。

1941年式からはネック角が1度寝て29度に
1946年後期から更に1度寝て30度になります。

フレームにあわせたスプリンガーフォークを装着しないと
見た目が変わるだけでなく、車高が変わったり
フロントフェンダーとフレームとの隙間がなくなったり
様々な弊害がでます。
このあたりの詳細なデータは旧式河童堂でw


パウダーコートされていたので
ブラストを3回ほど当ててきれいに剥がします。

耐久性を考えるとパウダーのほうが良いのですが
パウダーコート特有の光沢が
個人的にあまり好きではありません。
パウダーコートを剥がして下地むき出しになりました。
フレームの状態がひと目で分かります。

多少の潰れや修正痕が確認されましたが
今から70年以上前のフレームということを考慮すると
コンディションは良好です。
ここから1937年式フレームの特徴を4つほど。

まずはアッパーフレームストラットの径。
1937年式までは7/8インチ径。
強度に問題があったのか理由は分かりませんが
1938年式以降は1インチ径と太くなります。
タンク装着したらこの違いは分かりませんw
次にシートポストの根元フレーム部分。
1937年式は刻印の文字が大きく表示されています。
1938年以降は他の刻印と同じサイズに。
ミッションが載った時点で見えなくなりますww
そしてツールボックスのマウントブラケット裏側。

1937年式までは横長のブロックが溶接されています。
1938年式以降は丸型のワッシャー状のものに変更されます。

リアフェンダーを装着したら目視は困難にwww
車両が組みあがってもはっきりと違いがわかる
唯一のポイント、リアブレーキパネルのストッパー部分。

1937年式まではコの字の形状です。
ここも不具合があったのかどうか分かりませんが
1938年式は
コの字の空いている部分を溶接して
ロの字に加工しています。
さらに翌年1939年式からは最初からロの字に。

ここもサドルバッグ装着したら
隠れて見えなくなるんですけど・・・wwww
とまあ、こんなにも大きな違いがあるのです!

「ほとんど同じだろ!」って声が聞こえてきそうですが・・・。

1937年式をこよなく愛すると
これらの違いがいとおしくてしょうがないんです♪
フットボードマウントタブにも刻印あるんですね。
今回初めて知りました。

今まで使用してきた1938年式フレームの
詳細な画像を撮ったら
改めて違いを分かりやすくアップします。
来週フレームをウレタン塗装して
外装を少しずつ移植していきま〜す。

ネジ1本にいたるまですべてを移植するのだ。



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