整備記録 (19)

2008年のお色直し。

2008年のお色直しに入ります。

納車のときからの懸案事項だったフロントフォークに着手します。
いままで着いていたのは純正1941〜46年のインライン29度用。

 
しかし1930年代の純正28度用リアレッグは超超レア品。
ヤフオクでの出品は皆無。
稀にebayに出品されますが落札額は1500ドルオーバーです。
なかなか手をだせずにいました。
 
・・・そんな超超レア品を先日のキャンプで発見!

ご存知そうまくんのヨンパチ。
1938〜40年の28度用レッグを履いているじゃないですか!!
・・・なぜにこのバイクに!?
いったいこのバイクはどんな生い立ちなのか・・・。

早速交渉。
すぷ兄も加わって変態3名による
「変態トライアングル」なるものが成立しました。
 
こちらはすぷ兄の1939年式ナックルボバー。
1936-1937年用純正リアレッグを履いています。


つまり>>>

そうまくんの1939年式リアレッグがすぷ兄に!!
すぷ兄の1936-37年式リアレッグが僕に!!
そうまくんが購入する1948年式オフセットレッグの代金を僕が払う!!

みんながマッチングイヤーのレッグを入手できるという夢の三角形♪
 
早速すぷさんから送られてきました。
1936年、1937年用純正リアレッグは曲がりもなく極上品でした。

ちなみに僕のインライン29度用は服部師が買い取ってくれたので
その代金がそのままそうまくんの元へ。

相場1500ドルが0円で済みました♪
 
リアレッグの比較です。

上がインライン29度用純正リアレッグ 1941年〜。
下がインライン28度用純正リアレッグ 〜1940年。

違いがないように見えますが同じものではありません。

青の中心軸に沿って両端が細くなっている29度用リアレッグ。
同じく青の中心軸に沿ってはいるがフロントはほぼ平行で
リア側のみ湾曲しながら細くなっている28度用リアレッグ。

なぜこんな風に違うかは分かりません。
1941年式からこのような変更(簡素化)を受けたのか・・・?

1930年代のフレームはネック角が立っているので
ホイールベースを確保するためフロント側に沿っていたが
1941年にフレームのネックを寝かせることで
リアレッグの生産効率をあげた(湾曲させなくて済む)と思うんですが。

誰か教えてください。
 
このアングルが一番分かりやすい。
見てください。リアレッグの後ろのラインが
フロント側に緩やかにカーブしてます。

理屈はぬきにこのライン、最高です♪
フェンダーも1930年代のものに替えたくなります。
 
そして同じ28度用のリアレッグでも年式によって相違点が。

1936年、1937年のみグリースニップルが内側に♪
奥にあるのでグリスガンを打つ時に苦労します。

1938年以降は外側に移設されます。そりゃそうだ。
 
おまけ。

チェーンカバーも交換。
1930年代の純正タイプのものに交換しました。
1940年代との違いは付け根にみえる3個のリベット。
 
プレストの消火器は服部師と相談し、ここに装着しました。

この消火器は赤ラベルの初期型よりも後年のタイプ。
1950年代のものらしいです。
 
そしてVL用のリアバンパーはこんな感じで。
曲がりが酷くて修正が大変だったらしい。

リア周りのドレスアップです。

仙台ナンバーですが春にはお別れです。






inserted by FC2 system