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1975年 CONTAX 「RTS」

〜歴史〜

第二次大戦前、ドイツには「Leica(ライカ)」と双璧をなす
「Contax(コンタックス)」というカメラがありました。
コンタックスを製造していたツァイス・イコンは、第二次世界大戦後ドイツ国家とともに東西に分裂。
その後、東ドイツで「ContaxS」という名前の一眼レフカメラが登場します。
西ドイツでもいくつかの名称でツァイス・イコンによる一眼レフカメラが発売されましたが
ニコンをはじめとする日本製カメラに対抗できず
1971年を最後に一般用カメラの製造からは撤退してしまいました。

その後コンタックスは一時休眠ブランドとなっていましたが
1975年に入りエレクトロニクスカメラの名門ヤシカと
光学業界の名門カールツァイス財団と
スポーツカーで名高いポルシェデザイングループとの
国境を越えた3社共同開発により新生コンタックスとして復活しました。

ポルシェデザインの端正なフォルムは
当時の国産一眼レフとは全く異なった趣で
バウハウス以来のドイツ工業デザインの美しさがあります。

コンタックスRTSは新生コンタックス初の一眼レフカメラ。
RTSとは"Real Time System(リアルタイムシステム)"の略で
電源スイッチを持たずシャッターを押せばいつでも即座にシャッターが切れる構造です。
軽く触れただけでもシャッターが切れるため「フェザータッチ」と称されましたが
当時賛否両論をもたらしたそうです。


ヤシカは1983年に京セラに吸収合併されましたが、愛機は合併前のヤシカモデル。
マニュアルフォーカス、手動巻上げ、乾いた金属音のシャッター音など
ビンテージバイクと通じるものがあります。
パンヘッドとカメラをこよなく愛するタケヤマ氏から安価で譲り受けました。

27枚撮りで失敗12枚、まあまあ10枚、納得のいくもの5枚と勝率はかなり低いです。
フィルム代、現像代の痛い出費もあって、一眼レフデジタルカメラに浮気しそうになりましたが
趣味の世界なので、バイクと同様焦らずにのんびり楽しんでいくことにしました。

被写体は主にバイクと子供です。




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