整備記録 (11)

エアインテークカバーについて

ついに入手しました。
1937〜38年の純正エアインテークカバー。

BREEZE服部師が発掘してくれました。
僕が破産したらこの人のせいです。
 
通称「ドライヤー」品番1406-36。
 
こちらは今まで装着していた社外品。
しかもUL用でなくWL用です。WL用は全長が少し短いです。

バイクになじませるためにスコッチブライトで磨いて
メッキをくすませていました。
 
こっちは純正品のベースプレート側。
過去に転倒歴があるようで内側に変形しています。

この年代の部品としては状態はよさそうです。
 
こっちは社外品のベースプレート。
見えないところなので思いっきり簡素化されています。
もう少し精度高く復刻してくれればよいのですが。

見分けつかないほど完璧にコピーされると
逆に純正品の価値が薄れるのでそれも困りますが。
 
インテークカバー側のツメがなくなっています。
今まで見てきたパーツも同様にやられています。
ウィークポイントのようです。

プレート側にツメを溶接して対処しました。
プレートの変形もプラスチックハンマーでコンコン叩いて整形します。
 
さっそく装着。
うーん、なかなかいい感じです。
ULはやっぱりこのサイズですね。

当時モノのメッキではなさそうですが
それでも相当年数経っているようで適当にやれています。
 
交換前。
一目瞭然ですね。
 
社外品との鑑別ポイントのひとつ。
ドライヤーの中のノドチンコ?が見えます。
これが欲しかったんですw

ちなみにフィルターなしです。
1939年から標準装備になるエアクリーナーですが
1937年当時はオプション販売だったようです。
6インチラウンドのエアクリーナーもドライヤーと同様に
探すのが大変です。(そしてめちゃくちゃ高い)
 
リンカートの左側に伸びるレバーはチョークレバー。

実はこれ年式違い。
1941〜48年の7インチラウンド用なので
外側に大きくオフセットされています。

このままでもいいのですが時々足が触れてチョークが一段閉まることも。

当時モノを近日装着予定です。






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