整備記録 (08)

フットクラッチのストロークの長さの理由と対処法

車検の時にハンドルバーをカマキリ系のタイプに交換し
バディシートからソロシートに変えたので
ライディングポジションが大幅に変わりました。

スピードスターの前傾姿勢から普通の姿勢に戻っただけですが
まるでバイクを乗り換えた時のような新鮮さがあります。

このソロシートは
福島県のレザークラフトショップ「ホークフェザー」の
鷹羽職人の貴重な初期作品です。
 
ポジションは良好になったのですが
その結果露呈したフットクラッチのストロークの長さ。
画像はクラッチを繋いだ状態ですが
前側に倒れこみすぎています。

ソロシートになってクラッチが遠くなったので
余計に操作しにくくなりました。

これぞ1930sだと思っていました。
 
が!

タンクの塗り替えで
1937年式ULの当時画像とにらめっこしていたので気付きました。
 
フットクラッチにズームイン。

なんだかカタチが違いますね。
僕のフットクラッチよりも全長が長いみたい。
切れ込みが少なくて乗りやすそうですw
 
もしやと思い
「How To Restore Your Harley-Davidson」で調べてみると
やっぱり違っていました。というか明確に載っていました。

上が1936年から1938年初期

下は1941年以降の45WL系

パッと見は同じですが若干違います。
スプリングホール付近が鑑定ポイントでしょうか。
 

僕のULには
1941年以降のWL系のフットクラッチが着いていたのです。

ブラケットも1938年式以降のタイプで
1937年式と違って取り付け位置の高い4穴タイプ。

支点が高いのでその分だけ
前側に倒れこんでしまっていたのです。

「なるほど!!」
 
でさっそく対処。
フロント側に裏からゴムを貼り付けました。
物理的に前に倒れこむのを防いでるだけです。

たったこれだけですがあっさり解決。
効果絶大。
ものすごく乗りやすくなりました。





原因が分かってスッキリ。
それが改善出来てもっとスッキリ。

1930年代の車両と付き合っていくには
これくらいの妥協も必要ですね♪

また少しこのULが好きになりました。







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