外装再塗装編A


ようやく塗装に入ります。

まずはホワイトプラサフを吹いて下地処理をします。
なるべく厚くならないようにパテが透けて見える程度に。

今回わかったことですが
パテ盛り部分との段差が完全に取れている場合
塗装の食いつきを求めないのであれば
プラサフ噴霧は不要です。
 
そしてアイボリーで塗装していきます。

白系塗料は隠ぺい力が低いため
下地の色調に影響されず正しく発色させるためにも
多少の重ね塗りが必要です。

隠ぺい力の高い黒系塗料であれば
塗膜を限界まで薄く出来るかもしれません。
 
色に変化がなくなった時点で塗装終了w
今までのアイボリーよりも黄色味が強いデス♪

プロはここから更に3回は重ね塗りをして
発色を良くして塗膜を厚くするらしいデス。

厚化粧からナチュラルメイクに転身しましたw
 
エナメル塗料は油断するとすぐにツヤツヤになります。
色々迷いましたが仕上げは梨地になるように
スプレーの噴霧距離と移動速度を
素人なりにコントロールして噴霧します。
 
梨地になるのは塗装の失敗例のようですが
このマットな感じの鈍い反射がたまりません♪
排ガスなどの汚れも付着しやすそうですw

旧リアルマッコイズMA-1の
ナイトロフェードコントロールのような仕上げ!?
 
次にデカールを貼ります。

エナメル塗料は乾くのに時間がかかるので
1週間ほど放置して乾燥させました。

デカールの位置はナカケン号の実寸値と
プロトタイプの当時写真から算出しました。
 
シフトゲートが位置決めの手助けになるので
左側のタンクから探るほうが分かりやすいと思います。

まずはデカールのコピーを切り取って
実際にタンクに貼って場所を見極めます。
 
HOW TO〜の当時写真をスキャンして
800%に拡大してスクリーン上の画像をノギスで採寸して
相対距離から推定位置を算出します。

そしてナカケン号の実寸値で補正して
今回の各数値を割り出しました。
 
赤線 175mm
>タンクエッジからデカールの左上部分の距離

青線 90mm
>タンクマウントブラケット付け根から赤線交点までの距離

緑線 90mm
>タンクキャップ中心から赤線交点までの距離
 
リア部分については
タンクを上下ど真ん中に分ける線ではなく
タンク上部のフラットになっている部分を基準とします。

ここは間違いやすい箇所なので注意が必要です。
 
この距離でデカールを貼ると
プロトタイプの1937Uとほぼ同じ位置に貼れます。

球面に広い面積のデカールを貼るので
皺になりやすい場所にスリットを入れました。
 
参考までに
市販モデルのナックルヘッドのデカール位置は
ティアドロップのタンク下部にへこみがあるので
全体のバランスを取るためか若干違うようです。

ナカケン号のデカールの位置は上記赤線が180oです。
 
次はオイルタンクのパテントデカールの位置です。

こちらもガソリンタンクと同様の手順で
正確な貼付位置を算出しました。
 
まずは右側のデカール。

赤線 130mm
青線 45mm
緑線 110mm
 
左側のデカール。

赤線 126mm
青線 33mm
緑線 110mm

これでプロトタイプU、ナカケン号と同じ位置に貼れます。
実際はアバウトに貼っていたんでしょうけどww
 
ガソリンの腐食から守るために
デカールを貼った場所を中心に
エナメルのクリアーを軽く薄く吹きます。

これもツヤが出ないように
ザラザラになるように遠目からさっと吹きます。

当時は「トランスファーセメント」という
松脂系のワニスを塗っていたようです。



   





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