ロッカークラッチペダルラバーの加工

今回はロッカークラッチペダルラバーの加工です。

1936年から1938年初期まで採用された
ロッカークラッチペダル(2909-36)。
 
クラッチを切り始めると
スプリング(2412-36)がアシストする構造になっています。
 
支点を超えたところ(完全につながった状態)でも
スプリングが逆にアシストして
つながった状態で保持できるようになっています。
 
つながった状態で保持できるはずですが
ボクのクラッチは高速走行中に浮いて(切れて)きます。

このナットでペダルを本体に締め込んでいけば
症状は改善しますが今度はペダルが重たくなります。
  
なぜこのような症状が出るのかを探ってみました。

原因はこちら。
ペダルラバーを固定するナットが邪魔して
支点を超えることが出来なくて
スプリングのアシストを受けられていないようです。

手で持ち上げると簡単に浮いてきます。
 
ラバーを外して確認。

ラバーがある時よりも前に倒れ込んで
スプリングのテンションが利いています。

手で持ち上げても簡単にはあがりません。
 
ということで加工してみます。

まずはペダルラバーのボルトをカット。

右)カット前の長さ
左)カット後の長さ
 
ナットは自作します。

2mm厚の鉄板を正方形にカットしてタッピング。
 
右)今までのナット 7mm
左)自作したナット 2mm

ペダル側の穴が大きいので
ラバー装着には大きめのワッシャーが必要ですが
ワッシャーを兼ねてこの大きさにしました。
 
中強度のネジロックを付けて装着します。

こんな感じで厚みは抑えられています。
ワッシャーの分もあるので10mmほど薄くできました♪
 
こんな感じ。
ラバーがない時と同じくらいまで倒れ込んでます。

ペダルが軽い状態で
高速走行中に浮かなくなりました♪

解決!!
 
ちなみに。

可動域が狭くてクラッチミートがシビアだったので
1938年中期に改良されて(2909-36A)形が変わります。
 
おまけ。

1937年までのクラッチペダルは
レプリカ品が存在しないレアアイテムですが
サウスダコタ州で大量生産してたりww








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